高機能化粧品“パトラ”がこの世に生まれたきっかけは、ある研究者と一人の女性との出会いでした。そして「その女性と、同様の悩みを抱える人たちを救いたい」という研究者の情熱が、パトラをこの世に生み出したのです。

今から20年以上も前の話、現（株）パトラコスメティックの小山社長は、美容業界でホームパーマ剤やプロ用のシザーなどの画期的な商品を開発しても、すぐに大手に真似をされたり、販路をはばまれるなどの繰り返しに、ウンザリとする日々を送っていました。そんな時、知り合いの紹介で出会った一人の女性が、思いがけない転機をもたらしたのです。

その女性は、ひどい肌トラブルに悩まされていました。昔の化粧品の粗悪な油脂や香料によって、顔の半分近くが黒ずんで色素沈着してしまう病気。女性としてどんなに辛い毎日だったのか・・・長年悩んだ末に、ついに小山氏の研究所にたどり着いたその女性は、これまでの苦しみを訴えたのです。

そして情の深い小山氏は、その女性の悲痛な叫びを聞いてそのままではいられませんでした。 「私が必ずきれいにしてあげる！」と約束してしまったのです。

さて困った、約束はしたものの、どんなものを作ればよいのか・・・その日から小山氏の試行錯誤が始まりました。化粧品はいろいろあるけれど、肌に本当に効果的なものはそうはありません。そこでまず人間の生体学に目をつけ、皮膚に関するあらゆる事を調べ尽くしました。

本当に肌をすこやかに導くものを作るにはどうしたらよいのか・・・日々奮闘していたある日、小山氏は“アミノ酸”に着目したのです。「そうだ、体はタンパク質、つまりアミノ酸で構成されている。皮膚代謝に関与しているアミノ酸について研究してみよう！」

その日から研究に没頭する日々が始まりました。 朝から晩まで、盆も正月も関係なく研究にのめり込んで、2年が経とうとした時には、皮膚代謝に働きかける“天然アミノ酸”を主成分とした、人間の生体液に近いと言えるようなものが出来上がっていました。

しかしまだ、そのアミノ酸の肌への浸透力を高めるという、最後の難関が待っていました。水でも何でも、バリアゾーンである角質より内部へは、そう簡単に入るものではないのです。

そこで目をつけたのが、アルカリの性質でした。アルカリ性なら肌を柔軟にする作用があり、アミノ酸を皮膚内に浸透させることが可能になります。また、添加物の乳化剤（合成界面活性剤）を使わずに、どうやって乳化させるかも、不眠不休の研究の中、偶然とらえた瞬間によりミクロ乳化に成功することができたのです。

そのパトラ独自のミクロ乳化の方法とは、数種類のアミノ酸をペプチド※の状態にして、それを主成分にするというものでした。こうした手間のかかる製造過程を経ているからこそ、多くの女性に喜んでいただける化粧品ができているのです。

※ペプチド アミノ酸同士が結合した状態のこと

こうしてあらゆる試行錯誤を経て完成したパトラは、小山氏の血と汗と涙の結晶とも言えるものです。

結晶といえば、パトラを手にとってよーく見てみると、非常に細かい結晶があるのをご存知でしょうか。
それは、添加物でよくあるパール剤などではありません。製造過程で、ワインのように寝かせて置く熟成期間に自然にできる、キラキラと輝く不思議な結晶なのです。

また、パトラは糸をひく程のとろみがある珍しい化粧品。これも増粘剤などを用いているわけではなく、小山氏独特の製法であるミクロ乳化によって自然にできるものです。

ほとんどの化粧品は数時間でできますが、パトラの製造期間はなんと３ヶ月半。
パトラはできる限りケミカルな添加物を排除し、手間ひまをかけ、長期間の熟成を経て作られているのです。またパトラは、人間の生体液に近い"生モノ"状態のため、防腐剤だけは欠かせません。けれどそのパラベンも、大手メーカー等で用いる10分の1以下の量に抑えています。

安全性と効果性を兼ね備えた、摩訶不思議な化粧品・・・パトラ。 “不思議”と言っても、魔法ではありません。小山氏は全ての効果のプロセスを、理論的にきちんと説明できるのです。これは、皮膚とアミノ酸の関与を研究し尽くした、発明者だからこそ成せる技と言えるでしょう。