私、幸ノ美のメイクアップ・アーティストへの道は、大学卒業後“シュウ ウエムラ ビューティーカレッジ（当時）”に入学したのが始まりでした。

三重県で生まれ、高校を卒業後は大阪の大学へ行ったのですが、「いざ東京へ！」との想いが強く、大学を卒業してすぐ上京。カレッジに入学したのはいいものの、親の反対を押し切っての上京でしたので、アルバイトをしながらの通学でした。

そして1年後、運良くシュウ ウエムラ化粧品のアトリエ課に入社。
その頃はまだ店舗はなく、美容室に化粧品を卸しているメーカーでした。今では考えられませんが、アトリエ課のすぐ隣にはガラス張りの社長室があり、いつも植村 秀社長を目の前にして、朝礼をしていた幸せな時代でした。

仕事は主にメイクスクールの講師でしたが、ほかに雑誌の撮影やショーのメイク、ショップアドバイザーの教育など、シュウ ウエムラ化粧品では、幅広い経験を積むことができました。 5年後に独立してからは、化粧品メーカーの技術指導や、ジョン ロバート パワーズなどのスクール外部講師などをすることになりました。

その頃からでしょうか。プロ養成のレッスンより、女性が自分自身でするメイク（パーソナルメイク）の指導を頼まれることが、段々と増えてきたのです。
そして“メイクの先生”として、生徒さんから信頼されていくと同時に、“お肌の悩み”を持ちかけられることが多くなっていったのです。

ところが私自身はスキンケアに無頓着な方で、質問されてもちゃんとアドバイスできない事が多く・・・。
そんな事が続くうち、「世の中にはこんなにもたくさんの女性が肌に悩んでいるのか。もっと勉強をして、みんなの相談にきちんと応えてあげなければ！」と思うようになったのです。 そして、皮膚の勉強をしたり、化粧品に関してのあらゆる情報集めを始めました。

しかし調べれば調べるほど、イメージ戦略ばかりでウソの多い化粧品業界に嫌気がさしていくことになったのです。
それでも「世の中に本当に良い基礎化粧品はないものか？」と、情報収集や取材やモニタリングの日々が続きました。

そんな中、やっと出会ったのが“パトラ”だったのです。
油も合成界面活性剤も含まず、指定成分もやたらと使わず、主成分は高価な原料である天然アミノ酸、糸を引く妙な化粧品・・・。
「これはちょっと今までの化粧品とは違うぞ」という勘は、ズバリ当たりました。

パトラを使っていくうちに、ニキビ・シミ・くすみ・乾燥・オイリー肌など、いろんなトラブルが解消され、キレイな肌になっていく。
皮膚の自然治癒力を生かすものなので、トラブル別に何種類も使う必要がなく、とっても簡単で経済的！

私はどんどん夢中になり、「肌の悩みをもつ女性たちにパトラのような化粧品があることを伝えたい」「メイクアップだけでなく、素肌からキレイになってもらうことが理想的だ」と思うようになり、それが社会に貢献するという喜びにもなりました。

そうこうしているうちに、私から紹介したお客様がどんどん増え、その時の販社の社長に「会社にした方がいいよ」と勧められたのが、会社設立を決心したきっかけでした。

そして、今から思えばこれも不思議な縁でしょうか？
会社を設立することは決めたものの、「さて会社名は何にしようか？」と迷っている時に、エジプシャンダンスをやっている友人が、エジプトのお土産に香油をプレゼントしてくれたのです。
その香油の名前が「ネフェリティティー」でした。

クレオパトラは世界的に有名ですが、エジプトではネフェリティティー王妃の方がずっと親しまれ、広く愛されているとか。
王と共に平和な国を創り上げ、人々から支持され永く愛され続けたと言われる彼女は、クレオパトラとは比べものにならない程の美貌だったそうです。

そういう話を聞いてすぐ「その王妃の名を会社名に！」と、心に決めました。
ところがその名を知る人は少なく、覚えにくい名前ですし、こちらから名乗っても絶対に一度では通じません。それで“NEFERTITI”の R で区切って略し、通称「ネフェール」としたのです。

ネフェール設立後は初めのうち、“顔の専門家”としてメイクアップと、肌の手入れによる美肌作りの両面からのケアを提唱していました。
けれど、しばらくして技術や商品だけでは、足りない事がわかってきました。

「メイクやスキンケアは大切だけれど、それだけでは本当に美しくなることはできないのでは？」
そうして行き着いたのが、当たり前のことですが「内面からもキレイにしよう！」ということでした。

今や、たくさんのモノが溢れ、あらゆる事が便利になり、環境汚染も進み、様々な情報が交錯し、飽和状態の世の中。
そんな中、「内面美容の重要性を提唱し、女性にもっといろいろな事を知ってもらいたい。食の摂り方や健康維持、心の持ち方など日常生活のちょっとしたヒントが、美しく楽しく健やかに生きることに繋がれば・・・」という想いで、「conomi通信」を発行するようになりました。
私たちの想いが通じたのでしょうか。conomi通信は、お陰様で大好評を得ています。

これからもネフェールは、誰からも愛される商品と技術の普及に尽くし、皆さまに役立つ情報を発信し、喜ばれる存在であり続けたいと願っています。